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趣旨:建築を経営面から学ぶ
建築をマネージメント(経営面)から語ってもらう。建築が社会に接続する側面として、経営がある。建築をつくる中で、経営は切り離せない重要な側面である。経営は社会の流れを知り、接続することができる。また、空間を作るにあたってのアプローチの仕方にも影響してくるだろう。僕ら(学生)が知らないことや、実際に社会とどう関っていくかを知る機会にしたい。
| 当日企画 | 当日は、丹下憲孝氏を招いて、お金と、建築についてレクチャーしてもらい、学生と共に行うフリーディスカッション、質疑応答を通して、建築に関わるお金について一緒に考えていきます。建築をつくるのにはお金が必要です(笑)実際、お金の流れってどうなんだろうという僕らが普段知らない世界が覗けるかもしれません。 |
| ゲスト | 丹下憲孝氏 丹下都市建築設計 代表取締役 |
| 時間 |
1日目18時〜19時30分 詳しくはタイムテーブルを参照ください。→タイムテーブル |
| 場所 |
ホール |
丹下憲孝 たんげ のりたか
1958年東京都に生まれる。
1973年学習院中等科卒業
1973年から1977年までスイスの全寮制高校LE ROSEYに学ぶ。
1981年ハーバード大学視覚環境学、エンジニアリング、応用科学卒業後、1985年ハーバード大学大学院建築学専門課程修了。
20代はじめの夏、父丹下健三とともに30年来プロジェクトが続いていたボローニャへの 出張に同行した折、建築家になる意思を初めて伝え、進路を決定する。
1985年帰国し、丹下健三・都市・建築設計研究所に入所。
1985年から1986年まで建設省に出向後、1987年同社取締役、1988年同社取締役副社長、1997年同社代表取締役社長を歴任。
丹下健三が2002年9月4日89歳になり第一線を退く決意をし、設計業務の最高責任者を丹下憲孝とした事を機に、2003年1月これからの時代にふさわしい新しい体制で設計活動を行うべく丹下都市建築設計の代表取締役社長に就任し、その活動を本格化させた。価値観が多様化し、個性と感性がこれからますます重要視されていくであろう社会や時代の中において人々の心の豊かさを建築において実現するため、力強さと柔軟性をもってそれにこたえようと考えている。
ゲスト:山本圭介(山本・堀アーキテクツ主宰)
経歴:東京藝術大学卒業。東京大学大学院修了後、
1974年〜89年 槇総合計画事務所 勤務
1989年 山本・堀アーキテクツ設立。
お金チーム
古澤修一 日大M1
工藤浩平 電大研究生
越光晋 電大研究生
田中克茂 日大4年
工藤浩平、越光晋 : 以下 K
山本圭介先生 : 以下 Y
K 「はじめに、独立するときの話を聞かせてください。」
Y 「プロジェクトが終わるごとに独立は考えていて、いつ独立しようかって。スパイラル(表参道)が終わ
ってから、すぐ、幕張メッセのコンペをとったので、そのプロジェクトが終わるのを待って独立したよ。」
K 「事務所の準備などのお金はどうしましたか?」
Y 「僕の場合は、退職金がでたから(笑)それで賄った。でもお金はかかるよー。」
K 「最初の仕事はどう得ていたのですか?」
Y 「二つ種類があってね、一つは元いた事務所(槙事務所)からの仕事と、二つ目は、当時のプロジェク
トを一緒に仕事をした人からだったよ。後者は、常に一生懸命やってたから、コイツにまかせても大
丈夫だって(笑)信頼を得ていたからかもしれないね。そうゆう意味ではいつも手は抜けないんだよ!
でもやっぱり、人脈だよ!!(笑)文系や理系がある、大学とかのほうが、将来の人脈とかはできやすいん
じゃないかな。」
K 「事務所を経営していくのに、年間どれくらい必要なんですか?」
Y 「だいたい、言われているのは、年間一人につき1000万くらいだね。給料や、交通費や、模型費、家賃
とか含めて割るとね。10人いたら、一億必要ってことだよ。(笑)大変だろー!?」
K 「じゃあ、年間住宅をどれだけこなしてたら・・」
Y 「住宅だけじゃ、やっぱり食べていくのは大変なんだよ(笑)」
K 「えー!?住宅って設計料ってどれくらいなんですか?」
Y 「住宅屋だったら、15%くらいもらってるけど、一般的には、10%だよね。例えば、一坪100万かかると
する。まぁ30坪だと、3000万だよね。設計料は300万。しかも、一年かかっちゃうからさー、1000万届か
ないよね。一人の人件費は足りないよね。赤字だー(笑)」
K 「住宅って一年もかかるんですか?!!」
Y 「かかるよー。基本設計に3ヶ月、実施設計に3ヶ月、現場に半年かかるんだよ。だから、住宅だけじゃ
厳しいよね。同時に複数こなしてないといけない。でも総工費が1億だったら話は別だよね、設計料
1000万だからさ。だからコンペとらないと(笑)」
「あとはー、安定させるなら、デベロッパーを相手にしてると、継続的に仕事がはいってくるよね。個人
だと、住宅だったら次に繋がらないでしょ?個人でも紹介とかで、広がっていくけどね。デベロッパー
と知り合わないといけないけど(笑)」
K 「じゃあ営業活動って重要ですね。」
Y 「そうだよー。地元の青年会議所とか、商工会議所とかいく人もいるんじゃないかな。そうやって、つ
ながりをつくる。一緒に酒とか飲んだりしてさ(笑)僕らは、そうゆう営業活動はしないけど。コンペ
で取るからさ。」
K 「すごいですよね(笑)」
Y 「何回もやばいってときあったけどね(笑)いやぁ、運がよかった!!!次の仕事がないときに限って、
コンペ取れるんだよ(笑)みんな必死になるからね。」
K 「公共施設って何人でかかえますか?」
Y 「だいたい二人+ボスだね。実施設計なると、増やさないといけない」
K 「公共事業の設計料って・・」
Y 「約3〜5%だよ。例えば、50億だったら、まぁ2億くらい。それで、5年くらいかかっちゃうけど、全然もつよね。
経営は成り立つ。」
K 「公共施設とかそんな簡単にできないですよねー。」
Y 「だから、安定させるならデベロッパーだよ(笑)繰り返し、仕事ができる相手とね。公共施設って、時間も人も
とられちゃうからさ、終わったときが一番危ないね。次の仕事どうしようって。設計してる間は、忙しくて、コン
ペなんてできないからさ(笑)だから、終わったら、コンペやりまくる!!」
K 「アトリエ事務所って大変ですね(笑)」
Y 「そうだろ!?でも、最終的には、人間性だよ。いくらデザインができても、いい施主がいても、その人が信頼を
得ていないと、話ならない。一生懸命やらないとね(笑)」
K 「貴重なお話ありがとうございました。」
事務所を運営していく上で、所員がどれくらいで、自分たちがどれくらいもらえるのかを時系列に円グラフにし
てもらいました。(笑)
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